春の訪れを告げるスイセン・その歴史
2025/02/04
冬らしい寒い日が続いていますね。
これから数日はかなり寒いようなので、皆さんお体にお気をつけください。
お庭も冬の時期はどうしても寂しくなりがちです。
落葉樹はすっかり葉が落ちて枝だけになっていますし、花も少ないので、寒さと相まって春が待ち遠しくなります。
そんな寒いお庭に、春の訪れを予感させるのがスイセンです。
昨年も咲いたスイセンが、今年もきれいに開花しました。
スイセンが咲くと、寂しかった庭にぱっと明るさがでますね。
スイセンは元々は地中海沿岸の草花で、現在では1万を超える品種が存在しています。
ヨーロッパでは古くから馴染みのある花で、スイセンの学名(ナルキッソス)や花言葉(「自己愛」「うぬぼれ」)は、ギリシャ神話が由来になっています。
他にもイースターの際にスイセンを飾られたり、シェイクスピアの戯曲にスイセンが登場したりと、昔から馴染みのある花なんですね。
日本にスイセンが伝来したのは、シルクロードを通って中国から持ち込まれたとされています。
「スイセン」とい呼び名はヨーロッパ由来の物ではなく、中国由来の呼び方です。
スイセンという呼び名は水の仙人にちなんだ呼び名で、水辺に豊かに咲くスイセンの様子からきています。
伝来した時期は明確ではないですが、奈良時代から室町時代ごろと考えられています。
その後園芸品種が野生化し、今は自生している「ニホンスイセン」が各地で見られます。
春の訪れとして長く親しまれてきたスイセン。
まだ寒い日々が続きそうですが、スイセンとともに春の訪れを楽しみに待ちたいですね。
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