四季の庭ームクゲー

日々緑が濃くなっていくお庭で、ムクゲの花が咲きました。薄紫色の花びらが美しく、夏の青空にも梅雨の雨空にも映える花です。

 

もともとは中国原産の低木で、日本には平安時代に渡来して以降ずっと親しまれてきました。どことなくハイビスカスに似た印象がありますが、それもそのはず、ハイビスカスもムクゲも同じフヨウ属です。ハイビスカスは耐寒性がないのに対し、ムクゲは耐寒性も強くヨーロッパなどでも庭木として植栽されています。

 

そんな綺麗な花のムクゲですが、花は一日花といって朝に咲いて夕方には萎んでしまうという寿命の短い花です。たった一日で萎んでしまうなんてお庭に植えてもあまり楽しめないのでは、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一つ一つの花の寿命は短くても次々に蕾をつけて花を咲かせるので、梅雨明けから9月頃までずっと花を楽しむことができます。栽培も難しくなく、手間もかからずに毎年花をつけてくれるので、お庭の木としても取り入れやすい木です。

 

梅雨明けから花の咲くムクゲが開花したということは、そろそろ梅雨が終わり本格的に夏が始まりそうです。夏でも咲き誇るムクゲのように、私たちも夏を元気に乗り切りたいですね。

 

 

 

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