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庭木が突然枯れた…!カミキリムシ幼虫(テッポウムシ)の症状と対処法

庭木が突然枯れた…!カミキリムシ幼虫(テッポウムシ)の症状と対処法

2025/06/27

ある日、事務所のコハウチワカエデが突然枯れてしまいました。
調べてみると、原因はカミキリムシの幼虫。
被害が大きくなりやすいこの虫について、
実体験と写真を交えてくわしく紹介しています。

※虫の画像があるので苦手な方はお気をつけてください

 

◆突然枯れたコハウチワカエデ

 

先日とてもショックなことがありました。

事務所兼自宅のお庭、ふと見たらコハウチワカエデの葉っぱが枯れていたのです。

 

 

つい2、3日前に見たときには大丈夫だったはず…

あれ、あれ??と慌てて樹木全体を見てみると、木の上部まで葉っぱが枯れていました。

 

 

病気?水切れ??とよく見てみると

幹の下には、おがくずのような削りカスが…

 

 

このオガクズを見つけて原因がわかりました

 

カミキリムシの幼虫です。

 

以前勤めていた会社で何度か被害を見たことがありますが、幹全部が枯れてしまうのは初めてです。

枝が枯れて被害に気付くということが多いですが、まさか一気に枯れてしまうとは…。

植栽したころからあまり元気がなく、肥料などを与えながら数年間見守ってきました。

最近ようやく元気になってきたかなというところだったので…、ショックが大きいです。

 

幹全体が枯れてしまうとどうしようもなく、伐採するしかありません

まさかの被害でショックではありますが、自然を相手にしている以上こういったことも起こりえます。

早くに気が付けば対処できたかも…という後悔もあるので、今回はカミキリムシ幼虫の対策や予防をまとめてました。

気づくポイントもまとめたので、皆さんも水やりをするときなどに目を配ってみてください。

 

 

◆カミキリムシ幼虫とは

 

 

カミキリムシは樹木に穴をあけて卵を産み、その木の中で幼虫が育ちます。

1〜2年ほど木の中で幼虫として木の中を食べながら育ち、やがて枝や木を枯らしてしまいます。

幼虫は別名「テッポウムシ」とも呼ばれていてます。

テッポウムシと呼ばれる理由はいくつかありますが、木の幹や枝の中を食べた穴が鉄砲で打ち抜いたように見えるという理由もあるほど、食害による被害が大きい虫です。

 

・世界に約2万種、日本国内だけでも約800種

・成虫も植物を食害することがあり、庭木にとっては要注意な存在

・ただし自然界では倒木の分解など、役割を担う面もある生き物です

 

 

◆被害にあいやすい木

 

幼虫が食害する木は様々ですが、弊社のような自然植栽のお庭でよく被害にあうのは

 

・モミジ

・エゴノキ

・ドウダンツツジ

・ヤマボウシ

 

などです。その他にもバラやヤナギ、クリなども被害にあいやすい木は様々です。

バラを育てる愛好家さんのなかでは天敵扱いされている虫でもあります。

 

◆カミキリムシ幼虫を見つけるには

 

カミキリムシ幼虫は木の中で育つため、幼虫そのものを見つけるのは難しいです。

しかし以下のことに注意すると被害が大きくなる前に見つけることができます。

 

・幹に穴がある

 

 

幹に穴をあけて卵を産むため、木に穴が開いている場合にはカミキリムシ幼虫がいることが多いです。

大きさとしては2㎜くらいで、大きくても数ミリ程度。

上の写真のように穴らしい穴が開いている場合もありますが

 

・樹皮がめくれたりはがれたりしている

・穴にオガクズが詰まっている

 

こともあります。

弊社事務所のコハウチワカエデはこのようになっていました

 

樹皮が浮き上がようになって、隙間からオガクズが漏れています。

お施主様のお家でカミキリムシ幼虫の被害が出たときにはこのようになっていて…

 

 

パッみると穴というより幹になにかくっついているように見えますが、穴からオガクズが出ています。

これもカミキリムシ幼虫がいる穴です。

穴というとどうしても最初の写真のようなイメージを持ってしまいがちですが、こういったケースも知っておくとカミキリムシ幼虫を探しやすいと思います。

 

 

・幹のまわりにオガクズのようなものが落ちている

 

 

幹の中で幼虫がそだつと、食べた幹のカスや糞が穴から落ちてきます。

そのため穴の周りや木の下にオガクズが落ちていることが多く、このオガクズでカミキリムシ幼虫を発見することも多いです。

草抜きのときなどはオガクズが落ちていないか地面もよく見てみてくださいね。

 

・カミキリムシの成虫がいる

 

庭でカミキリムシの成虫を見つけた場合には、幼虫がいる可能性があります。

カミキリムシは種類がたくさんいるので色や模様はさまざまです。

特徴としては体が細長く長い触覚をもっていることがあげられます

もし成虫を見かけたら植栽している木に穴が空いてないか、オガクズが落ちていないかなどを確認しましょう。

たくさん見かける時には成虫の駆除を検討してもいいかもしれません。

 

・枝が枯れている

 

 

枝が枯れる原因はいろいろあるので、一概にカミキリムシ幼虫のせいとは言えませんが、カミキリムシ幼虫が原因の可能性もあります。

枝が枯れはじめたと思ったら水をしっかりやりながら、一度幹と地面をよく見てください。

もし穴があったりオガクズがあったりしたらカミキリムシ幼虫がいます。

 

 

◆カミキリムシ幼虫の駆除方法

 

幹に穴があったりオガクズが落ちていたりして、カミキリムシ幼虫がいると分かったらすぐに対処しましょう。

駆除の方法は主に二つで

 

・穴から殺虫剤を入れる

・穴から針金などを入れる

 

殺虫剤はホームセンターやネットで購入できます。

駆除する前か後に周りに落ちているオガクズを掃除しておき、数日様子を見て新しいオガクズが落ちてこなければ駆除成功です。

もし新しいオガクズが落ちていた場合にはもう一度駆除を試みましょう。

 

さらに、カミキリムシ幼虫がいた穴をそのままにしておくと病気になったり再びカミキリムシが卵を産んだりすることがあります。

そのため、カミキリムシの開けた穴は癒合促進剤やパテなどをぬって塞いでおきましょう。

 

◆カミキリムシ幼虫を予防するには

 

カミキリムシ幼虫への対策をお話してきましたが、予防できるのであればそれが一番良いです。

完全に防ぐことは難しいですが、予防方法を知っていれば対策も取りやすいのでいくつかご紹介します。

 

・枯れ枝や弱った枝は早めに剪定し、木全体の体力を保つ

 

 

カミキリムシが卵を産む木は弱ってる木が多いです。

そのため弱った枝や枯れ枝は早めに剪定し、もし樹木全体が弱り気味ならば適切に肥料を与えるなどして木を元気にするとカミキリムシ幼虫の被害を予防できます。

とくに植栽して数年は樹木が弱りやすく、カミキリムシの被害にあいやすいです。

肥料を与えればすぐ元気になるというわけでもないので、植栽して数年は木の様子をよく見て、カミキリムシ幼虫が発生していないかを確認しておくことが大切です。

 

・雑草をこまめに抜いてすみかをなくす

 

カミキリムシに限らず、虫や病原菌は雑草の生い茂ったところに多く発生します。

そのため植栽して数年間や弱った木がある場合には、雑草を抜いておくことでカミキリムシや病原菌のすみかを減らしていきましょう。

また雑草をこまめに刈ると、樹木に穴が開いていたりオガクズが落ちていたりしたときにすぐに気づくことができるというメリットもあります。

 

・薬剤や防虫ネットを使う

 

薬剤を定期的に散布したり、木の幹に防虫ネットをはったりすることでもカミキリムシ幼虫を予防することができます。

薬剤を撒くことに抵抗がある場合には木酢液を薄めてまくのも効果的です。

また防虫ネットの代わりに刷毛で塗って樹木をコーティングできる樹脂フィルムなども販売されています。

 

 

このように予防策はいくつかありますが、完全にカミキリムシ幼虫を防ぐことはできません。

そのため予防に時間をかけるよりも、日々植物の様子をよく見ておくことが大切です。

弱った枝がないかや、穴やオガクズなど異変がないかを確認し、カミキリムシの被害を最小限に防いでいきましょう。

 

◆まとめ

 

弊社事務所ではコハウチワカエデ一本が全部枯れてしまうという残念なことになってしまいました。

 

今回改めてカミキリムシ幼虫への対策や予防策をまとめたことで、私たちも今まで以上に植物をよく見ていこうと思いました。

 

しかし

「虫がいないかな…」

「病気になっていないかな…」

という気持ちばかりでお庭を見ていると、楽しさが減ってしまいますよね。

 

 

それよりは、日々変わっていくお庭の様子を楽しみながら、頭の片隅に病気や虫のことをいれて注意しておくくらいがちょうどいいかと思います。

お庭を日々見ていると病気や虫のことに気付くだけでなく、つぼみがふくらんできたなとか実がついているなという楽しい発見がたくさんあります。

まずは水やりをしながら、幹の下をよく見てみる、枯れた枝がないか見てみるところから始めて見ましょう。

虫の被害だけでなく、いろいろな発見があるかもしれません。

 

 

お庭という自然とともに暮らしていると、枯れたり病気になったりすることは必ず起こります。

またカミキリムシなど害虫と呼ばれる虫も、生き物で自然の一部です。

虫や病気を過度に恐れるのではなく、自然の一部と受け止めつつ人にできる範囲で手をかけていく

そうやって自然の変化を感じながら、これからも庭のある暮らしを楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

 

 

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