都会の中で田舎暮らし
RICH LIFE
「田舎に移り住んで、自然の中で暮らしたい」しかし、「仕事や家庭のことを考えると、やはり都市に住むしかない。」それでも、「自然の感じられる暮らしがしたい」という方へ、都会では、そんな暮らしはできないと思っているかもしれません。しかし、それは実現できます。私も家を買う時に、自然豊かな場所にするか、都市部にするか非常に悩みました。田舎暮らしに憧れはあるものの、物件を見て回っても、実際の暮らしのイメージはつきませんでした。
仕事場への距離や病院、買い物のしやすさなど都市には都市の魅力があります。悩んだ末、ふとこういう考えが湧きました。「もともと自然のあるところに行かなくても、自分で作ったらいいんじゃないのか」問題は、都会か田舎かという二択ではなく、自然を暮らしの中にいかに取り込めるかであることに気が付きました。田舎暮らしでしたいことは、本当に田舎でしかできないことなのか、都会でもできることも多いのではないか、そう考えて都市部に住むことを選びました。
でも、この決断が正しかったのか、できあがるまで自信はありませんでした。なぜなら、狭い敷地で望むような暮らしができるのか、確証がなかったからです。
最終的には、都市部を選び、自分でつくって正解だったと思います。思い描いていたよりは少し手狭ですが、自分にはちょうどいいサイズだと実感しました。今では、ここでの暮らしに大変満足しています。都市には都市の魅力があり、その環境を改善していく方が、現実的かつ魅力的になりえます。都市の恩恵を受けつつ、自然の恩恵も享受できる、そんな欲張りな生活ができるのです。もしかしたら、皆様も同じような悩みを抱えているかもしれません。そのようなお悩みを持っている方の力になりたいと思っています。
なるべく自然になるべくあなたの近くに
あなたに一番近い自然
自然の効果を最大限享受するためには、自然に倣い、自然になるべく近づけることが重要です。実験結果では、フランス式庭園や日本庭園のような整え過ぎられた庭よりも少し不規則性をもったよりナチュラルな庭のほうが、より効果が高かったそうです。また、見た目だけでなく、音や匂いも重要です。例えば音ですが、風の音、水の音、そして鳥のさえずりはとても効果が高いです。風の音は、風で葉がこすれる音が良く、反対にビルの隙間を通る音は不安が増します。
また、音楽と鳥の鳴き声の類似性は、たびたび指摘されていて、どちらも癒しの効果が高いです。匂いは主に二つに分けられます。一つは植物が出すフィトンチッドで、二つ目は、土の中の微生物が作り出すゲオスミンです。フィトンチッドは、マツやヒノキの香りが有名で香油としても市販されています。他の樹もそれぞれ出しており、種類としては100種以上あります。フィトンチッドはかぐことにより、特に不安改善に効果があります。ゲオスミンは、土壌微生物の放線菌から出されるもので、雨上がりの匂いはこのゲオスミンの匂いだそうです。見た目や音、匂いまで考えて庭を作っていきましょう。
自然の効果を継続的に手に入れようと思ったら、生活に寄り添うよう、植物を植えていく必要があります。たとえば、寝室の窓の前に植物を寄せて植えることで、森の中で目覚めたような気持になれます。リビングの前に植えることで、寝る前のひと時を本当にリラックスした状態で過ごすことができます。常に触れられるところに自然を持ってくることで、以下のようなメリットがあります。
1. やる気がなくても効果が出る
自然と同じように、瞑想や運動、自律訓練なども効果はありますが、続ける意思が必要になります。庭は見るだけで効果が出ます。
2. ストレスを感じたその瞬間に対処できる
感じたストレスは時間が経つとほど、心身にダメージが残ります。イライラしたその瞬間に緑を見るのが、一番効果が高いです。
3. 町中から離れられない人でも恩恵を受けられる
森や海に行けるのは、比較的元気な人ですが、本当に自然の力が必要なのは、そういった場所に出かけられない人ではないでしょうか。