一つでは微力だが増えるほど力になる
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あなたの土地の10%を森に
環境問題を解決するのに、どれぐらいの面積の植林をすれば良いかご存じでしょうか。現在の森林面積除いても、アメリカ合衆国の総面積分が必要になります(Science 2019.7.4 スイス連邦工科大学チューリッヒ校)。
アメリカ合衆国983.4万㎢ / 陸地面積1億4724.4万㎢(現在の森林面積4億1000万㎢除く) = 9.25%
つまり、現在森林ではない土地の10%に木を植えれば良いのです。これはものすごく単純化した話ですので、実際は植林できない土地もあるため、パーセンテージはこれより上がると思いますが、それは本格的な植林活動にお任せしましょう。しかし、10%くらいなら、私たちでもできそうな気がしてきませんか。まずはあなたの持っている土地から始めましょう。
あなたの庭を生物多様性の保護地にする
生き物は、すべて直接的あるいは間接的に支えあって生きています。一つの種の減少が他の多くの種に影響を与えてしまいます。このまま、種の多様性が減り続ければ、いずれは人類にも甚大な悪影響が出てくる可能性もあります。種の多様性を人間活動が脅かしているという事実を真剣に考えなくてはなりません。
多様性の回復の実例として積水ハウスと琉球大学の共同検証があります。琉球大学の久保田教授が立ち上げた株式会社シンクネイチャーが、管理運営する「日本の生物多様性地図化プロジェクト」をもとに、2000年から始まった、積水ハウスの「5本の樹」計画(庭に在来種を植える)で植栽した樹木データを分析しました。
その結果、地域の在来種の樹種数が、平均5種から50種の10倍になりました。在来種の樹種数が増えることにより、生物多様性の基盤を強化することにつながったと考えられます。つまり、庭に木を植えることで、生物多様性の向上に貢献できることが証明されたわけです。結論としては、小さな家を作り、車を1台減らして庭を作れば、同じ予算で、世界に貢献できるのです。
家は人生への投資
家や庭など、住居にお金を使うことに対して、先人たちも意見が分かれています。投資であるという人もいれば、負債であるという人もいます。『金持ち父さん、貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキは、お金を生み出さない住居は負債だると言っています。一方で『バビロン大富豪の教え』ではこのように書かれています。
「黄金を増やす七つの道具」第5の道具
より良きところに住め。ただ安くて広い借家にすめばいいと思っているものが多い。家というのはただ住むだけのものではない。「庭で遊ぶ子供たち」「妻が育てたイチジクやブドウ」「仕事場までの距離」住居は幸せな生活と密接にかかわっており、そしてその幸せは貯金を増やすモチベーションとなる。住居への支払いは心を豊かにする投資といえる。
バビロン大富豪の教え ジョージ・S・クレイソン
いずれにせよ、お金は人生を豊かにするために使うべきであると、私は考えます。そして、自然や緑、庭は確実にあなたの人生を豊かにしてくれると断言できます。共感、ご賛同、ご興味持たれた方は、ぜひご連絡ください。オンラインでも対応しております。